2011年5月21日土曜日

二酸化炭素排出ゼロ3千人の街、エコ技術駆使で辻堂?藤沢

 二酸化炭素(CO2)排出ゼロを目指す、日本初の「環境創造まちづくり」が、藤沢市辻堂元町の松下電器産業(現パナソニック)藤沢事業所跡地で始まる。「省エネ?創エネ?蓄エネ」の技術を駆使し、居住人口約3千人のまちをつくる計画で、同市とパナソニック(大阪府門真市)が17日、基本合意書の調印式を行った。住宅の分譲開始?まち開きは2013年度の予定。

 事業名は「FUJISAWAサスティナブル?スマート?タウン」。同市の海老根靖典市長は「地域から地球に広がる『環境行動都市?藤沢』の先導的プロジェクト。新たな公民連携により、両者が協働?連携して持続可能な(サスティナブル)、エネルギー地産地消型のまちづくりを行う」と意気込む。

 同事業所跡地は、JR東海道線の藤沢?辻堂駅間のほぼ中間地点の線路沿い(南側)にあり、敷地面積は約19ヘクタール。2008年に工場が撤退し、開発の基本構想策定と土壌改良工事が行われていた。同市は跡地の一部を利用して、線路で分断された地域をつなぐ道路の建設も計画している。

 基本構想では、一戸建て住宅750戸、中高層集合住宅300戸、小規模商業施設、福祉?健康?教育関連施設などを建設。ソーラー発電、燃料電池、各種省エネ機器などを駆使するとともに、EV(電気自動車)、カーシェアリング、バイクシェアリングなどを導入するとしている。

 これらにより、「まち」全体のCO2排出量を、1990年と比べて約70%削減。将来的にはCO2排出ゼロを目指すとしている。横浜市のみなとみらい21地区などでも、同様趣旨で次世代送電網「スマートグリッド」の実証事業が本年度から始まるが、開発の計画段階からCO2削減を目指す「環境創造まちづくり」は、藤沢が日本で初めてだという。

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引用元:RMT

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